【サマリー版】第4弾 臆することなく新たな1歩を

トラベルデザイン株式会社 須崎裕 社長

秋田に外国人を連れてくることをミッションに活躍なさっている須崎社長。自分の人生を自分の意志で突き進む須崎社長の生き方に焦点を当てた。

決まりきったレールから外れたい

須崎 高校は京都の私立校で、卒業するとほとんどの生徒が指定校推薦で大学に行けるのですが、私はそれに違和感を感じていました。その当時、毎朝ひどく混んでいる電車に1時間乗る際に考えることが、「どの大学に行くのか、将来どうするのか」ということを考えていたのですね。当然、目の前にはサラリーマンがいるわけです。正直言ってそこまで楽しそうな顔をしていない。このような大人になるために大学に行かなければならないと思ったときに、漠然と将来の階段が見えてきてしまいました。それがすごく嫌でそのような日本の階段から外れたいという欲求から、海外に興味を持ち始めたのです。

石井 高校生の頃からそのようなことを思っていたとは驚きです。

行動したからみえてきた

石井 高校卒業後、たった3か月で大学を辞めていますよね。その時、親御さんと揉めたのではないですか?

須崎 揉めました。特に父と喧嘩しましたね。

石井 それでも絶対に大学を辞めると決断なさったのですね。

須崎 それでも条件は突きつけられました。「俺は日本の大学ではなく、海外で学びたい。」と父に伝えたところ、「その金はどうするんだ!」という話になりますよね。なので自分でお金を稼ぐことを条件に大学を辞めました。

石井 そこから長野のホテルに行かれたのはなぜですか。

須崎 留学費用を稼ぐためです。

石井 場所へのこだわりはありましたか?

須崎 いきなり自分1人で稼がなければならないという状況下でアパートを借りることができないので、場所へのこだわりはなかったです。だから泊まり込みで働ける長野県のホテルに入りました。

石井 観光業を選んだという事も意図があったわけではなく、お金を稼ぎたいからということですか?

須崎 最初はそうですね。

石井 それがまさか今につながっているのですね。

須崎 そうですね。面白いですね。

地方都市の見えざる可能性

須崎 帝国ホテルでベルマンをしていた時、お客さんから様々な要望を受けていました。「お寿司を食べたい。」とか、「TOTOのトイレは俺の国にもつくか?」とか(笑)その中で唯一答えられない質問が地方都市について。ベルマンに対してそれを聞いてくることには深い意味があります。帝国ホテルに宿泊しているお客さんの半分が外国人、その内の約80%はビジネスで何度も日本に来ているお客さん。そのような中でベルマンに様々な質問をしてくるのは、日本のことをより深く知りたくなったからなのです。長野県で働いてた時の女将の話も大きな興味を示して聞いてくださるので、長野県にどのように行くか教えたのですよ。しかしベルキャプテンに裏に呼ばれ、かなり怒られたのです。お客さんが長野県に行くのは自己責任ですが、そこでもしお客さんがハッピーにならなければ、紹介した責任は私にある。しかしお客さんが興味をもった地方都市を紹介できないことがもったいないと思いました。

笑顔にしたい人がいる

石井 ご自身の中で起業を決意するまでに、心の葛藤はありましたか?

須崎 正直なところ、起業よりも大学を辞めて働き出す時や、留学へ行く時など、AIUに入学するまでの悩みのほうが大きかったです。しかし自分の中で外国人を地方都市に連れてくるという事だけは心に決めていました。そのようにすることで喜んでくれる人がいるからです。1人目は帝国ホテルで長野を案内して渋々帰っていったお客さん。あの人の名前まで覚えているのですよ。もう1人は長野で私にサービスを教えてくれた先輩。当時はかなり怖い先輩でしたが、AIUに入学してから会いに行くとどんな事でも褒めてくれるのです。「お前は本当俺の自慢や。」って。正直おじいちゃんになってしまったなと思いますが。

会場 (笑)

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